スズキ船外機 エンジンが止まる

船外機

スズキ4ストローク船外機 DF9.9A(9.9馬力) 型式・00994F

症状・シフトを入れるとエンジンが止まる

原因・低回転での使用過多によるカーボン堆積

症状

アイドリングは異常なし。

シフトを入れると、徐々に回転が落ちていき最終的にエンジンが止まる。

エンジンを吹かしても回転がばらつく。

原因

スパークプラグの汚れ

低回転での長時間使用でスパークプラグにカーボンが溜まっています。

これだけ汚れていると、火花が弱くなり失火の原因になります。

修理作業

まず、スパークプラグを交換。

今回は、キャブレターの掃除もお願いされたので作業していきます。

キャブレターは、エンジンの右側に付いています。

矢印部分の取付ボルト2本を緩めれば取り外せます。

写真には写っていませんが、奥側のボルトはアクセスが悪く緩めるのに苦労します。

バラしてキャブクリーナーで各部の小さな穴を丁寧に掃除して詰まりがないことを確認します。

その際、ニードルバルブの消耗具合なども確認。

ニードルバルブは、先端の摩耗度合いをよく見ます。

この部分が、変形していたら交換が必要です。

変形したバルブは、燃料のオーバーフローなどトラブルの原因になります。

掃除完了後、組み付け作業。

組み付けの際、インテークマニホールドに当たる部分の向きに気をつけます。

最後に試運転。

今回は、アイドリング回転数を900rpmに調整しました。

整備後は、症状も改善し調子良く動いてくれています。

まとめ

低回転の使用が多いと、エンジンが暖まりきらずカーボンが溜まりやすい状況になります。

近場での利用の多いエンジンによく見られる症状です。

いつも低回転で使用されている場合は、たまにで良いのでエンジン回転の8割以上で走行してやると、スパークプラグのカーボンが落ち不調の予防になるかと思います。

長時間の全開走行と並んで、長時間のアイドリングもエンジンに負担のかかる使用方法です。

シビアコンディションを避けるよう心がけましょう。

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