割れたデッキを直す!(3)

FRP補修

前回から日にちが空きましたが、デッキの修理も3日目。

今日もガラスマットを貼っていきます。

前回乗せた重りを取り除きます。

・・・重い。

しっかり重さをかけたお陰か、ばっちり接着されています。

今回はこの合板の上に、ガラスマットを4プライ(4枚)施工します。

まずは材料を準備。

形に合わせてカットしたガラスマット。

樹脂。

ポリパテ。

ポリパテは、樹脂にタルクを混ぜると作ることができ、タルクの量でパテの硬さを調整出来ます。

段差や隙間に充填して、作業性を良くしたりエア噛みを防ぎます。

ポリパテを塗ったら、ガラスマットを貼ります。

エアが入らないように丁寧に貼り込み。

脱泡ローラーを使いエアを抜きながら仕上げていきます。

FRPの層が乾燥したら、ゲルコートと硅砂を使って着色と滑り止めの施工をしていきます。

まずは、ゲルコートを塗る所にマスキングテープを使ってラインを引きます。

アセトンで脱脂してゲルコートを塗ります。

全体に満遍なく塗る。

塗ったゲルコートの上に硅砂を撒きます。

今回は、比較的粒が小さい6号の物を用意しました。

全体に満遍なく硅砂を振り撒きます。

硅砂を撒いたら、その上にゲルコートを重ね塗りします。

ゲルコートの量は、硅砂のざらつきが残る程度に調整しましょう。

いい感じにざらつきがつきました。

マスキングテープのラインまで綺麗にゲルコートを塗って仕上げます。

ゲルコート硬化後の写真です。

硅砂の効果で、グリップ抜群のデッキが出来上がりました。

デッキ修理の際、デッキパターンを作るよりも安価に作業できるので、硅砂を使った滑り止めもおすすめです。

これで、バウデッキの修理は完了です。

もっと手軽に直したい場合は、傷んだデッキを剥がさずそのまま合板を貼りFRPで仕上げるという方法もあります。

船の使用年数が増えてくると、デッキのふわつきなどの痛みが出て来やすいので、その際は今回の様な方法で修理可能です。

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